最近のうれしいニュースのひとつが、私が WordPress テーマの公式レポジトリのキーレビュワーというのになったということです。
では、テーマレビュー、また、キーレビュワーというのは具体的になんなのでしょう？
テーマレビュー
ここで言うレビューというのは、WordPress の公式テーマレポジトリに掲載されているすべてのテーマがきちんと綺麗に安全に書かれていて、きちんとしたライセンスで配布されているかどうかを精査するプロセスのことを言います。
あるテーマが公式レポジトリに掲載されているということは、WordPress のサイトやブログを持っている人であれば誰でも、管理画面から検索してダウンロードして有効化する、つまりそのデザインを使うことができるようになるということです。
WordPress は現在、世界のウェブサイトの 23% で使われています。もしも、公式レポジトリに問題のあるテーマが含まれていて、それが誰かのWordPressサイトにインストールされてしまうと、そのサイトにとって、そのサイトの読者にとって、インターネット全体にとって大きな問題になってしまいます。
これが、テーマレビューがある理由です。レビューはたくさんの項目からなる必須事項を満たす必要があり、世界のボランティアの個人や企業から申請されてきたテーマが、このガイドラインに合致しているかどうかを、一行一行のコードを見て精査をするのです。
ガイドラインは、以下のようなものに分けられます。
- WordPress のコーディングスタンダードに沿っているかどうか
- php, javascript, html のエラーが無いかどうか
- 多くのプラグインとコンフリクトせずにきちんと動くかどうか
- ユーザーがテーマを変えた時に、コンテンツが失われないようにできているかどうか
- GPL というライセンスのもとで配布されているかどうか
レビューはすべてボランティアによって行われていて、誰でも参加することができます。私は、WordCamp San Francisco に参加した、2014年の10月にレビュワーになりました。WordCamp San Francisco はある意味で特別な場所で、世界中から多くの貢献者が一堂に会して会議をしたり作業をする場所でもありました。それを目撃したインパクトは大きく、私はテーマレビューを選んだのでした。
それから継続的にテーマレビューを続けてきて、先日キーレビュワーという役職（？）にアサインしてもらったということになります。
キーレビュワーとは？
テーマレビューのハンドブックから引用すると、
キーレビュワーは、テーマをLiveにすることができる人たちのことです。テーマレビューのプロセスで、申請されたテーマの列が長くなり過ぎないようにするための大事な部分です。加えて、レビューの方法・知識についての素晴らしいソースとして保証することができます。
とあります。アサインされた時の文章では、
この役割は、一貫して素晴らしいレビューをしてきた人たちに与えられます。彼らは、長い時間にわたって貢献を行い続ける人たちとして信頼できるということを自ら証明した人たちです。
The role of key reviewer is given to people who have shown they consistently do amazing reviews. These are people who have proven over time they can be counted on as always delivering and have been consistent with their contributions.
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ともあります。
分かりやすく言いますと、私がやってきたテーマレビューの品質が高くあり続けたので、他の人が行ったレビューをレビューして、私の判断でテーマレポジトリに掲載してもいいですよ、という権限をもらえた、ということです。
長くなってしまいましたが、とにかく言いたいことは、少なくとも人のテーマをレビューすることに関して、私は信頼できる人なんだということです（笑）。